百日紅

令和3年9月1日(月)、栄光ガーデンに可愛いピンク色に咲く百日紅(サルスベリ)です。

どうしてサルスベリって言うんだろう?と不思議に思ってしまいます。サルスベリの木について色々調べてみると、サルスベリは、樹皮がツルツルしていて、猿ですら滑り落ちてしまいそうな木であるため。また、百日紅という名称は、この木の花がおよそ百日もの間、咲くために付けられたという説もあるそうです。

百日紅は、朝鮮半島のある村では、昔、ある風習がありました。龍神への生け贄として、若い娘が捧げられていたのです。あるとき、その国の王子が村を通りかかります。娘が生け贄にされそうな姿を見た王子は、龍神と戦うことを決意します。王子は勇猛果敢に挑み、龍神を討ち取りました。娘を救い出すと、二人の胸の内には、恋心が芽生えました。しかし王子は、ひとまず村を去らなければなりません。「百日後には必ず戻る」と言い置いて、王子は旅立っていきました。ところが、約束の日、村に戻った王子は愕然とし、たいそう悲しみました。娘が亡くなっていたのです。嘆き悲しむ王子。しかし、娘は戻ってきません。やがて、娘のお墓がある場所から、1本の木が生え、花を咲かせました。その花は、愛しき人を今か今かと待つかのように、百日間、咲き続けたといいます。百日紅には、こうした悲恋の物語が隠されているのです。

サルスベリの花言葉の一つに「あなたを信じる」があります。上述の悲恋物語が由来だそうです。

このサルスベリの木を見るたびに儚い物語や素敵な花言葉がある事を思い出すと思います。